矯正治療について

矯正治療について

 一般の歯科や医科の治療が、悪くなってしまった部分を治して元の良い状態に戻してあげるのが大部分であるのに対して、矯正治療の特徴は、不正を呈している歯並びに代わり今までに経験したことがない新しい理想的な歯並びを手に入れる事が出来るということではないでしょうか。
そして、同時に綺麗な歯並びという形態だけではなく、それを維持していくために必要なしっかり噛めるということ、お鼻で呼吸ができて口元が楽に閉じれる事など機能的な改善も得ることができるのです。
また、反面、ほかの病気と違い、歯並びが悪いからといって命に関わることも、食事が摂れないこともないはずです。また、放置しておいてもかかりつけの歯科医院をつくり、徹底的に正しいブラッシングを教わり、しっかりと毎日実践し定期的にお口の中のチェックをしてもらえば、生涯歯を失わず自分の歯で食事ができるかもしれません。
 それでは、何故矯正治療をするのでしょうか?

 もちろん、歯が出ていたり、でこぼこしていたり、八重歯になっていたり見た目が気になるということが矯正治療を始める理由としては、一番多いのですが他にも、噛み合せがよくない・うまく呑み込めない・口を閉じていられないなど機能的な面での不満や笑うと上の歯ぐきが見え過ぎて目立ってしまい人前で笑う時につい手で口元を隠してしまうなどの心理的な問題、また、最近では前言とは矛盾しますが、睡眠時無呼吸症候群など命に関わるような事も挙げられます。
 では、矯正治療に関心があるのに一歩踏み出せない方が多いのは何故でしょうか?
 「治療期間が長い」「装置を着けると目立つし鬱陶しい」「費用が高い」の3つが矯正治療に踏み出せない3大理由であると思います。ただ治療期間が長期にわたるのは、硬い顎の骨の上で硬い歯を動かすのですから以前に較べれば多少短くなっているものの、大きな変化はありません。目立つについては、歯に着ける装置もワイヤーも近年金属色以外のものが主流になりまた、装置を歯の裏側に着けたり、透明の取り外しのできる装置の出現により大分改善されています。費用についても決して少額ではありませんが、そこはご本人がどれだけ治したい気持ちが強いかにかかってきます。
 ご両親が将来の事を考えてお子様に矯正治療を勧めて、一方お子さんの方は自分では今の歯並び・噛み合せに気になる事はないので、本当は来たくないのに、しょうがなく来院される患者さん、特に10 歳以下の方がかなり多いのが実情です。そんな時に当院ではお子さんにご両親と一緒になってネガティブなことばかり並べて矯正治療を無理強いしたりせず、むしろ「君が気になったらいつでもおいで」とお話しするようにこころがけています。
確かに矯正の先生に診てもらうのに一番いい時期かもしれませんが、本人にやる気を起こさせてからの方が、良い結果を得られると考えています。
 矯正開始時期についてよく聞かれますが、まず気になったら何歳でも相談してみることをお薦めします。上記の様にご両親とお子さん本人のやる気に温度差があってもなんとなく本人も気にしていることが多いからです。一般的に我々矯正医からみた一度相談に来て頂きたい時期は、お子さんの場合
1 ;3歳頃、但し遺伝のある骨格的な受け口やお顔があきらかに噛むとずれる場合
2 ;6歳臼歯と上下前歯が4本ずつ揃った場合、7歳~10歳
3 ;親知らずを除いて永久歯がほぼそろった頃、12歳~13歳
  とにかく、気になったらお気軽に相談にいらしてください。

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