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2016.02.16

インフルエンザ

副院長の真由美です。
2月10日にいよいよ千葉県にもインフルエンザ警報が出ました。今年は1月前半までの気温が高かったので、例年に比べてピークは遅いようです。

昨年あたりから、お口の中の細菌とインフルエンザとの関係が話題になっています。

歯周病菌のひとつ『ジンジバリス菌』は細胞内に取り込まれたウイルスが次の細胞に感染するための能力を与えてしまうというものです。ウイルスは自ら分裂して増えていくことはできません。
細胞の中に入り込みそこでたくさんの自分の複製を作り 細胞から出て 次の細胞に入り込み・・・すごいスピードでこれを繰り返し一日で1個のウイルスが100万個に増えていきます。

このウイルスが増えていく過程で たくさんの複製を作り次の細胞に行くときに元の細胞から切り離されなければ出て行けません。
この切り離す作業をする酵素(ノイラミニダーゼ)を働かせなくするのがインフルエンザの特効薬として使われているタミフルやリレンザなのです。

ところが、お口の中の細菌の出す物質がこの切り離す作業を手伝ってしまうのです。タミフルやリレンザをしのぐパワーを持っていることがわかってきています。

歯周病ではない方も お口の中にはほとんどの方が歯周病菌をもっています。小さいお子さんでも 歯磨きをサボってプラークがべっとりついているとそこの歯肉は赤く腫れています。これは歯周病の初期症状とおなじことです。

インフルエンザの予防といえば うがい 手洗いですが、これにぜひ歯磨きも加えていただきたいと思います。

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