副院長の小倉真由美です。
まだ梅雨真っ只中ですが、梅雨が明けると厳しい暑さがやってきます(今年はエルニーニョ現象が現れ始めているので冷夏かも?)
毎年、熱中症で命を落とされる方のニュース報道を耳にします。水分補給の大切さはみなさんもよくご存じだと思います。
今回は、水分補給に適している飲み物のお話をしましょう
様々な種類の熱中症対策のための飲料が出ています。それらを2つに分けると
①電解質(Na ナトリウム 、K カリウム)を多く含むもの
②クエン酸やアミノ酸を含むため糖質をエネルギーに効率的に転換するもの
に分けられます。
①はOS-1やアクアソリタです。
②はポカリスエット ポカリスエットイオンウオーター アクエリアス DA-KA-RA H2Oなどがあります。
①は下痢嘔吐発熱や過度の発汗による脱水の状態に ②はスポーツの途中などに適しています。
そして歯医者としては糖質の量が気になるところです。それぞれの炭水化物量を比較してみましょう
OS1 2.5g
アクアソリタ 1.8g
ポカリスエット 6.2g (イオンウオーター 2.8g)
アクエリアス 4.7g
DA-KA-RA 4.4g
H2O 2.9g 100ml中
代表的なポカリスエットでは、原材料に砂糖、ぶどう糖と、表示されています。
炭水化物がすべて砂糖ではありませんが、例えば1リットルの水に溶かすこのタイプのポカリスエットは74gのうち、最低でも60gの砂糖が含まれていると考えられます。通常の生活では何リットルも飲むことはないと思われますが、問題は夏休みの部活です。
毎日のように2リットルのペットボトルをかかえて運動をしている子供たちは、毎日ホールのケーキを丸ごと食べているほどの砂糖を摂っていることになります。
(ケーキ作りをなさる方はご存じと思いますが、20センチのスポンジ生地に60~70gのお砂糖を入れます。クリームに30~40gのお砂糖が入りますので、ホールのケーキにはおよそ100gのお砂糖が入っています)
しっかり運動をしているので、カロリーは消費できますが、虫歯のリスクは上がってしまいます。そこで、”スポーツ飲料を飲んだら歯を磨きましょう”と言いたいところですが、部活の休憩時間ごとに歯磨きしてくれるお子さんはいないでしょうね。
そこで、お水を持参してスポーツ飲料を飲んだ後にうがいをする(屋外の場合は可能でしょう)
せめてお水を飲むだけでも違いますので、お母様は前日に冷凍庫にお水をいれてあげておき、冷たいお水を持たせてあげてください。
熱中症の予防のためには、3度の食事をしっかり摂りもちろん睡眠も大切です。
暑い夏を乗り切るには ”早起き 早寝 朝ごはん” です!!
今回のアレンジフラワーはラウンドともドームとも言われる半球型です。白いバラと青いデルフィニウムが涼しげでしょ?