こんにちは。副院長の真由美です。
先日、ニュースで横浜市の中学校の給食の時間が短い事が話題になっていました。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190515/k10011916601000.html
そこで、ここ数日小学生の患者さんに給食の時間がどれくらいあるのかを聞いてみました。一番短い子は”いただきます”から”ごちそうさま”まで15分というものでした。
長い所では、40分というところもありました。学校単位で決まっているわけではなく、クラスごとに担任の先生が決めていたりするようです。15分で食べ終わるの?と聞くと終わらない時はそこで終わりで、残りを返すというところと、そのあとも5分くらいはたべていてもいいというところなど、それぞれいろんなランチタイムを子供たちは過ごしているんだなあと、感じました。
矯正では、小学生ではほとんどの場合まず歯並びを拡げていく治療からスタートします。デコボコの歯並びだったり、上顎が出ている、あるいは下顎が出ているなどいずれにしても歯並びを拡げてあげる必要があります。
そして初めに上顎から拡げ始めます。歯並びはほとんどの場合下顎に上顎がおおいかぶさるようになっているので、上を拡げないと下が拡がらないからです。
固定式拡大装置
床タイプ拡大装置
そして上顎が拡がり始めたたお子さんに、”ごはんをよーく噛んで食べたらなんの装置も入れなくても下も拡がってくれるんだよ。それってお得でしょ?頑張って沢山噛んでごはんを食べてね” とお話します。
確かに下には装置を入れずに済んでしまう場合もあります。このニュースを見て、皆短いランチタイムに頑張って噛んでくれているのかなぁ。と、ちょっと申し訳ない思いになりました。朝食は、遅刻するから早く食べなさいと言われ(私もずっと子供達に言い続けていました)ランチタイムも短い忙しい子供達。高齢者にはしっかり噛むことで、誤嚥性肺炎を予防したり認知機能の低下を防ぐなどの効果がだいぶ広まってきているようですが、お口の周りの骨も筋肉も発達している時期の子供達にこそゆっくりしっかり噛んで食事をとる時間が欲しいと思ってしまいます。