2016.5.17
先日、うちの診療室でBGM代わりに流している某FM放送で、DJのお姉さんがハブラシの事について話していました。
何となく診療しながら耳にしていたところ、「ハブラシにはばい菌が1億個位ついているので、月に2回ペースで煮沸消毒をしています。
そうすればハブラシも綺麗になるし、拡がった毛束も元の形に近くまで戻りますよ。」と語っておりました。
確かに熱湯消毒は雑菌の繁殖を抑えますが、ハブラシの毛の部分はナイロンで、柄の部分はポリプロピレンでできています。
ナイロンにも色々ありますがハブラシ用のものは、80°C前後で変形を起こします。
ですので100°Cで煮沸すれば開いた毛束は元に戻るかもしれませんが、弾力性などの性質も変化してしまうので、私はお勧め致しません。
また、消毒については、歯を磨いたあとによく水洗し、それでも心配なら入れ歯洗浄剤やマウスリンスを使って洗浄し、ここからが重要なのですが、「乾燥させる事」が殺菌・消毒する上でのキーポイントになります。
とにかくよく洗浄して、乾燥し、毛束が開いてきたら新しいものに代えるのが一番だと思います。
院長